4月15日 心のケアを実施 of TeamJapan300

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被災地のみなさんが元気な生活を取り戻すために
チームジャパン300は、継続的な生活支援を通して
メンタルケアをサポートしていきます。

心のケアを実施

4月15日 石巻の避難所にて

0415-3-2.jpg石巻は津波の被害が大変だったところ、といえばみなさんおわかりだと思います。海沿いの小学校が避難所になっていました。 300人の方々が教室などで住んでおられます。受付でボランティアの担当の方を訪ねても不在、聞いてもお戻り時間がわからない。避難所ではこういうことが、実はたくさんあります。そこであきらめず、じっくり待ちながらスタッフの方々にお話を聞く。
信頼関係はいつも、ゆっくりと確実に刻まれます。被災地に自分達の時間の感覚や、価値観を持ち込むべきではなく、あくまで相手のペースにゆっくり沿っていくことが大切なのです。

私たちはいくつかのチームに分かれて、館内をまわっていました。すると、私の携帯が鳴り、「すぐに来て! 心のケアの専門家を待ってる人がいます」と保健師さんにお話を聞いたメンバーから緊急呼び出し。すぐに医局に向かいました。 保健室にその方に来ていただきました。一階まで津波が押し寄せた保健室はまだ泥がかき出されたばかりで、乾いた砂がじゃりじゃりする床に、小さなパイプベッドが1つ置いてあります。そこでゆっくりお話をお伺いしました。

0415-3-3.jpg避難所の生活の中で、一人でゆっくりできる場所も時間もない。周りに気を遣いながら、いつまで続くかわからない生活に疲れ果ててしまう。
私が阪神大震災で、カウンセラーとしてたくさん体験してきた、その光景と同じ「つらさ」がそこにはありました。
阪神のときに、あれだけの苦しさやつらさを越えて、今、私たちは存在しています。だから私は、「大丈夫、必ず終わりは来るよ、あと少しだよ」と言うことができます。
でも今、避難所におられる方たちはもちろん「初めて」の方たちばかりな訳です。で、あればもっともっと、私たちがあのときに築いたものをノウハウとして、たくさんの気持ちをこめて現地のみなさんにお届けする必要があるのです。

お話の内容はもちろんここで書くわけにはいきませんが、つかの間のゆっくりとした時間の中で、やっと笑顔が戻ってきたことはご報告させていただきます。
今回は、お母さんが話を聞いてもらっている間、お子さんは、他のカウンセラーが一緒に遊んで待ちました。お母さんにとって、自分の時間をとることは、とても大切なことです。そして、これからは、子どもたちは新学期を迎えます。今までとは、全く違う環境の中での学校生活にきっと何かと不安になると思います。 そんな時に、必要になってくるのが、スポーツやいろいろな遊びを一緒にするボランティア。
三宅島の全島避難の際にも、行ったのが、放課後プロジェクト。授業が終わった子どもたちと遊ぶ、心のふれあいです。ぜひ、来週は、遊び道具持参で、行きたいと思います。 改めて、長く活動をすることが意味のあることであり、必要とされているのだと思います。 一回目より、二回目、二回目より三回目という、数を重ねることが、信頼関係を深めていけるのだと思います。

夜はまた宮城野区の避難所をまわりました。まだまだ私たちがやれることはたくさんある!!
支援物資も一度送って終わりではなく、被災地の人が元気になるまで、長く支援していきましょう。
そして何より大切なのは、一緒に現地に行くこと。ぜひ被災地に行く勉強会に来てください。 大事なことは忘れないこと、無関心にならないこと。私たちとともに被災地に行きましょう。