4月23日 リスニングボランティアの活動(2) of TeamJapan300

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被災地のみなさんが元気な生活を取り戻すために
チームジャパン300は、継続的な生活支援を通して
メンタルケアをサポートしていきます。

リスニングボランティアの活動(2)

4月21日〜22日 石巻近辺

みなさま、野菜やフルーツを一箱、届けていただけませんか?日持ちのする、そして水がなくても洗わなくても、ふくだけで食べられるトマトやみかん、そんなものを箱につめて、私たちが現地に届けます。

ビタミンのあるものを、みずみずしいものを食べるだけで、健康なだけでなく、気持ちも元気になるんですよ。人間、飢え死にしないだけの食べ物ではなく、 気力が回復する食べ物が大事ですよね?
それってカウンセラーの仕事じゃないのでは?
私はそうは思いません。気力が生まれる食べ物、気力が生まれる会話、気力が生まれるために子どもの遊びスペースを整理整頓する。(子どもの気持ちが安定します) すべてすべて、カウンセラーの活動だと思います。

家のどろをかきだしながら、お話を聞くのだって、私は誇りをもって行ないたいと思います。
現地に入ればできることはたくさん見えてきます。みなさまの被災地エントリーお待ちしています。

さて以下は前回被災地にご一緒した、心理カウンセラーの尾下恵先生のレポートの続きです。とても深いリスニングをしていただいたのでぜひ共有させていただきます。
現地の詳しい場所や個人が特定できる情報には触れられませんのであくまで「今の被災地の現実」としてご理解ください。

限界の中の日々 尾下恵

心理カウンセラーの尾下恵です。宮城、石巻に行ってきました。
1チームが牡鹿半島をまわる間、私たちは石巻をまわりました。もう1チームは、女川に入りました。
私としては、今回、初めて被災地に入って、これからの日本の未来は・・・と深く考える時間となりました。

避難所では、家、家族、思い出、安息の場所、団欒の場所、仕事、全てを失った方が多くおられました。
多くの漁師の方は、津波が来るとわかったとき、船を守るために沖に出られたそうです。そして、「海に行く」と言った夫を引き止めるもかなわず、
漁師の妻達は高台で、寝ずに海を見つめ一夜を過ごしたそうです。

沖から戻ってくることのできた夫と再会することができた夫婦に会いました。
「生きている中で、一番苦しい一夜だった」と。
涙ながらに語ってくださった方々。
「みんな同じだから、泣き言は言っちゃいけない。そう思ってみんな黙っているんだよね。でも、夜になると声を殺した泣き声が聞こえてくる。それがつらい」
本当に限界の中で、日々を生きておられる方がいらっしゃいました。

残酷な現実は真実で、それを引き受けて、私達がすべきこと、できることを全力で。
現地のボランティアセンターや避難所では、スタッフの方が疲弊し、限界の状態。何が必要なのかがわからないまま、毎日を過ごしておられるとのこと。
今、必要なのは「人」でした。炊き出し、労働、子どもの遊び相手など、「人」が足りない状態。
また、主要の病院などは飽和状態となっており、「医療」に携わる方の心のケア、介護関係の方々へのケアも必要とのことです。

今後もできる限り頻繁に、そして長い期間、しっかり現地と関わりたいと改めて感じました。
みなさまもどうぞご一緒に。よろしくお願いいたします。